Sony C404S "DIVA"

Sony製、auのcdmaOne端末。もちろん最大の特徴はマジックゲートメモリースティックスロットを内蔵し、ATRAC3プレーヤー(通称メモリースティックウォークマン)としてサイバーな使い方が出来る。
携帯電話購入の思い出を話そう。1996年、大学4回生だったポケベル派MALはどうしても携帯が必要な状況に陥った。陥ったと言うよりは自らその道を選んでしまったと言っても過言ではない。某所で某人と待ち合わせるためだけにその高いおもちゃを購入するハメになったのだ。
機種選定の思い出を語ろう。当初はDocomoの折り畳み式NEC製N-103H(と言っても今ほど薄くもなけりゃかっこよくもない。パカッと開くところがいわゆる特撮物に出てきそうなギミックだったことだけが理由)が欲しかったが、パカパカ開いてるうちに間違いなく壊してしまう自信があったのでストレートタイプにした。セルラーを選んだのはもちろん予算的な問題。パナを選んだのは当時大ヒット商品だったP101Hと同型機が欲しかったと言うだけ(後に限定品でシャンパンゴールドも出てましたねぇ)。それに当時の機種で唯一伝言メモを持ってたのが決め手でした(他の機種は留守番センターを利用するしかなかったのね)。結局そのHD-30Pは約1年使用し、HD-60Pへと乗り換え。もちろん、パナの使い心地の良さに惹かれたのもあったが、何よりも初めて漢字が使用できると言うところに未来を感じた(発売前に予約をしてまで購入)。
購入前の話をしよう。前述のHD-60Pはその使い心地の良さ、恐るべき電池寿命の長さ、そして魅力的な新端末がない(携帯でインターネットなど必要ないと言う考えがその多くを占める)という状況下で3年という考えられないような長期間の使用となった。周囲からは珍しい化石を見るかのような目で見られた。これはもはや愛用を越えた熟用である。一方業界では大きな変貌が起こっていた。一時は関西シェアトップであった関西セルラーが、その地位にあぐらをかいているうちにドコモ関西とJ-PHONE関西(旧 関デジ)にシェアを奪われていったのだ。iモードで圧倒的な人気を誇るドコモ、高機能低価格でデジタルフォン時代を忘れさせるような躍進を続けるJ-PHONE。3年と言う月日を経て、まわりの知人もいつしかドコモへと流れていった。そのような中、auへと変貌を遂げたセルラーグループは時々個性的な端末を出すようになってきた。某Gショックを模した端末もしかりそしてこのDIVAしかり。
もともと「空気を吸うように音楽を聴く」がモットーだったが、酷使したCD WALKMANが故障して以来ポータブルプレイヤーを持ち歩くことはなかった。MP3プレーヤーを中心としたソリッドオーディオプレーヤーはかなり気になっていたが、このDIVAを見た瞬間「これしかない!」とかんじる程の衝撃を受けた。あの折り畳みに憧れた頃の思いと、無駄に未来感あふれるデザイン(おもちゃっぽいとも言う)、そして何よりもSONYブランドという素人オーディオ好きが大喜びしそうなこの製品はまさに一目惚れであった。モバイルPCと言った小さなモノやこういった二つの機能を一つにまとめたモノというのはどうして我々のようなデジタル野郎の物欲を刺激するのだろう。
当然のように当初から価格は非常に高かった。64MBマジックゲートメモリースティックが付属してくるのだから当然なのだが、長い間高価格を維持したままだった。ようやく価格も落ち着いた頃、3年ぶりにやってきた新しい携帯は「空気を吸うように音楽を聴く」生活をも蘇らせてくれた(携帯でメールという生活も与えてくれたが・・・)。同時に購入したMG対応USBメモリースティックリーダー/ライターを介して、今日も我が家のPCとDIVAはATRACS3ファイルが行き来している。

http://www.au.kddi.com/ au(全国)
http://www.au.kddi.com/phone/cdmaone/c404/c404_c.html DIVA(auの紹介ページ)
http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/KEITAI/c404s/
 DIVA(Sonyの紹介ページ)・・・旧
http://www.sonyericssonmobile.jp/product/au/c404s/index.html
 DIVA(Sony Ericssonの紹介ページ)・・・新
http://www.memorystick.com/jp/index.html MEMORYSTICK.COM
http://www.openmg.com/ OpenMG

 

 

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