偽ベーシストとはいえ、本当にベーシストになろうとしたのは間違いない。中学生の僕にとってギター・ベースといえばFERNANDESだった。楽器屋をのぞいてはむやみに分厚いカタログが無料であることを感動して、やたらと持って帰ったりしたものだ。当時ベースを選んだ理由を今となってははっきり覚えていない。ただ、それ以前にトロンボーン奏者であったことでベースパートが身近であったこともその一つだろうし、単純に相方がギタリストであったこともその理由だと思う。松井常松に憧れもしたし、tatsuにも憧れたのだ(そういや、僕の憧れるベーシストはなぜ寡黙な人が多いのだ?)。
そんなこんなで高校入学祝いなんていう理由で手に入れたのはFRB-65。型番から想像するに65,000円だったんだと思う。いつもカタログをもらっていた楽器センターでアンプ、チューナー、皮ストラップと共に手に入れた。ミディアムスケールのため、通常(ロングスケール)のベースより短いこいつを選んだ理由もはっきり覚えてないし。当時、決して大きくなかった身長(今も大きくないけど、ちっさくはない173cm)のことを考えたのか、布袋の立ち姿を見て体より小さな獲物の方が格好良く見えたのか。まぁ、とにかく手に入れたのだ。当然、つねまっつぁんリスペクトでブラックを。
さて、ここまでが今日は前置き。メインはここから。10年以上前、相方と二人で京都に行った時のことである。特に目的がなくてもお手軽に行ける距離(新快速で1時間10分だし)だったので、何度も足を伸ばした覚えがある。三宮から阪急電車の各停に乗って河原町まで行ったこともあるし。まぁそのうちの一日のこと、京都の町並みをふらふらしながら昼時になったので一軒の蕎麦屋に入った。
味のことは覚えてない。ただし僕らにしては上品な店を選んだもんだと今になって思う。落ち着いた店内だったような気がする。で、食い終わって精算する際に、レジに置いてあったのはお店のステッカー。千社札っぽいデザインであるそのステッカーをすっかり気に入った僕は幾つか頂いて帰った。で、それを愛用のベースのピックアップとケースに貼ったのだ。それはそのまま今でもしっかりと僕の下手くそベースにくっついている。僕のベースは大震災の際に相方の家にて落ちてきたビデオデッキの餌食になり傷がついたが、それを隠すための絆創膏と共に大きな顔をして収まっているのだ。
そのお店は「有喜屋」。こちらのページいって頂ければそのステッカーがどんなデザインだったか分かってもらえると思う。店舗案内を見てみたんだけど、当時行ったのはおそらく先斗町本店ではないだろうか。懐かしさのあまりBBSにカキコまでしちゃったけど。そんな10年前の思い出話を。