2004/03/16 (火)

● 大橋ラーメン濃口

 仕事でまたもや社町へ。先週は食べ損ねた大橋ラーメンの「濃口」を数ヶ月ぶりに平らげる。しかも奢りで。あぁ、もうなんて至福の時。僕のラーメン魂はいつもここに帰結する。何度も書いた気がするけど、それでも大橋ラーメンについて書こう。

 播州ラーメンというものが確実に存在する。「甘い」ラーメンだ。この「甘い」という感覚が食べたことのない人には伝えにくい。醤油ラーメンをベースにみりんの甘さ(決してみりんそのものではない)を想像して頂ければ少しは伝わるのか?昔、織物業の栄えたこの辺りの女工さん向けにこのような味付けになっている、という説が多い。とにかく西脇市を中心に「播州ラーメン」は存在している。先週の「かおるちゃんラーメン」もそうだし、小野の「らんめん」だってそうだ。ここから分家(?)した人たちが加古川や高砂に店を出していることもある。近々、高砂にある「孔雀」でその味を確かめる予定なり。

 「播州ラーメン」の稼ぎ頭は「西脇大橋ラーメン」。播州ラーメンと言えばまずこの店が上がる。でもぼかぁ、今まで一度も言ったことないのよね〜。ホント、そろそろ口にしておかないと。まぁいわゆる「行列が出来る店」ですな。で、僕の崇め奉る「大橋ラーメン」は「西脇大橋ラーメン」と何の関係もない。場所も離れており、社町にある。メニューはラーメンのみ。ライスも餃子も炒飯もなにもない。ビールはあるけどね。で、狙い目は平日昼間のみやっている「濃口ラーメン」。ほとんどのラーメン屋紹介サイトの人たちがおそらく土日に行ってみて味を判断してるんだろうから、この濃口を判断材料にしていない。いや、普通のラーメンだって十分美味いんだけどね。この濃口はもちろんスープがすげぇ。なんていうか「すげぇ」としか表現できない。「甘い」播州ラーメンの味が、さらに混沌とした不思議な味に変化している。もうこの味は食べて貰うしか説明のしようがない。だからこそこの為に、仕事を休んでまで平日にカニちゃんとTEKUTOさんを大橋ラーメンに連れて行ったのだ。さらにこの上に乗っているチャーシューがまた意味不明だ。最近よくある「トロトロチャーシュー」ではない。なんていうか「ゼラチン」だ。全身脂身のゼラチンだ。一体何の肉のどの部位を使ったらこんなチャーシューが出来るというのか?あり得ないスープとあり得ないチャーシューが乗ったあり得ないラーメン。そうそう、価格だってあり得ない。播州ラーメンってのは上記の通り「女工さん向け」だから量が少ない。大橋ラーメンはその中でもちっさな器を使っている。だから男性は二杯食う人が多い。「紫川ラーメン」などは「一人で二杯注文の方は100円引き」だ。さて、そんな量の少ない播州ラーメンなのに、大橋ラーメンの濃口は800円!二杯食ったら1600円!高っ!

 さて、前述の通りラーメンしかないので、店のシステムだってある意味独特だ。店は古い住宅街の中にあり、店内は近所のおばさんとかが来てたりする。店にはいると「何杯しましょ?」と聞かれる。で、みんな思い思いに「一杯」とか「二杯」とか注文するのよ。考える余地ないしね。ちなみにここのトイレだって必見だ。昔の農家のトイレのような迫力があるぞよ。