2004/04/03 (土)

● 今日の日記はほぼ全てがその場で書いている中継スタイルなのです

 出勤時間よりも少しだけ早目に目覚めて出発。改札で青春18切符にスタンプを押してもらう。西明石7:49発の新快速長浜行き。土曜日なのに座れないくらい乗客は多いのね。出勤と言うよりは、花見を兼ねたハイキング客が目立つけど。三ノ宮から窓際に座り睡眠モード。

 在来線で京都より向こうまで行くのは二度目の経験。八年前、同じく青春18切符で金沢まで行って以来だと思うのよ。当時は湖西線から北陸線へ入ったのかな。なんせ生まれて初めて時刻表なるものを買って、難解な暗号を読み取る気分で眺めたことを思い出す。

 京都を過ぎると停車駅が増えたのは気のせい?まどろみながらも車内放送だけは耳に入ってくる。そんな状態で考えることといえば、昨日 友人から聞かされた話。

 「男女間の友情はやはり成立しないのか?」なんていうベタな話。20年以上の付き合いの末、先日終わったんだとか。そりゃおめぇ、恋愛感情が生まれた中、それが成就しない限り無理だろうさ。生殺しってなもんよ。なんて、ロクでもないコメントを吐いたことを少しだけ後悔している。もちろん真実を述べたつもりなんだけど。僕にだってなにものにも代えがたい大事な女友達がいる。相方と共に15年の付き合いだ。やつにはいつだって彼氏がいたし、僕はいつだって片想いに夢中だったから、そんな風にならなかったのが幸いだったのかもしれないけど。

 滋賀県にはいると車窓の風景は一気に田舎になる。いや、目覚めたのがその辺りだっただけで、その前から田舎だったのかもしれないけど。知らない土地で車窓を眺めるのは結構好き。ヨーロッパを旅したときも、バスやTGVから窓の外を眺め続けた。

 二時間かけて米原に到着。ここで東海道線に乗り換える。それにしてもこの駅、ホームの数もそこそこあるし、新幹線だって停まるのに陸橋は田舎の駅そのものだし。乗り換え客が溢れかえり、階段は大渋滞。乗り換える電車は隣のホームなのに、出遅れたおかげでいい席はとれず、4人ボックスの窓際。窮屈な思いをしながら、またもや車窓を眺める。

●  米原10:07発の快速豊橋行き。だいたい東海道線なんて立派な名前だから大きな電車だと思ってたのに、たった4両のちっさな電車。おかげで始発駅にもかかわらず、出発前から通路で立っている乗客で溢れてるし。

 沿線も田舎が続く。駅舎も小さいのばかり。そこら中で桜が咲いている。日本の春万歳。桜が溢れているのは勿論見事だけど、ポツンと咲くのも趣深いし、緑の中に桜色の一群が現われるのも素敵。

 一時間ほどで名古屋を通過。先週のオフ会もこの方法を使えば安く済んだのになぁ。でもそれだとカニちゃんちに泊まれなかったか。名古屋でほとんどの客が降りたので、ベストポジションに移動。またもやまどろむ。豊橋到着は12時。ここでも乗り継ぎ。またもや4両編成だけど。

 今日結婚する友人は小学生の頃からの付き合い。静岡大学に入学以来、ずっとこっちの生活。そういえば学生時代に一度だけ泊めてもらったことがある。あの日は昼飯を自宅で食いながら「渡良瀬橋を見に行きたい」とフト思ったのだ。もちろん森高のね。群馬県に存在することを知ったのがその五分後。相方と共に出来る限り高速道路を使わずに向かった結果、初日の宿に彼の家を利用したのであった。

 浜松到着は12:49。ホテルは駅前とはいえ、さすがに遅刻するのは不細工なので走る。案内状によると三階なのに、行ってみるとそれらしいものはない。どうやら四階に変わってたみたいなんだけど、本気で1日間違えたのかと思ったよ・・・。

 今日は正確には結婚報告披露パーティみたいな感じ。親族は全くいないので、お気楽な雰囲気だったのだ。突然マイクを振られたので焦ったけどさ・・・。シャンパンとビール1杯で真っ赤っかだったことは内緒だけどさ。

●  帰りは24氏夫婦と共に。名古屋在住の彼らとのんびり電車に揺られて。浜松を17:09発の電車に乗り込む。豊橋で17:57発の特別快速に乗り継ぎ名古屋到着は18:45。そのまま大垣まで行けたんだけど、どうしても名古屋コーチン弁当を食べたかったので下車。24氏夫婦と別れる。

 ところが駅構内で駅弁屋がうまく見つからない。いわゆる普通の弁当は見つからんだけど、イメージしている駅弁ぽくないんで。カニちゃんに教えてもらった高島屋の地下も同じ様な状況。おそらく新幹線の構内だと簡単に見つかるんだろうなぁと思いながら、結局特急のホームで発見。ギリギリでゲットなりよ。

 19:00発の新快速で大垣まで向かう。大垣で米原行きに乗り継ぎ。車内でようやく「盤上の敵」を読み始める。往きにも読もうとしたんだけど、前書きに「読んで傷付いた女性がいる」とか、解説で「余りの辛さ重さに一週間くらい落ち込んだ」と書いてあったからだ。北村薫の作品としては到底信じられない話なんだけど。氏の作品にはいつも癒される。フィクションの世界でわざわざ辛い思いをしたくない。だからこそ読まなかったんだけど。でも気になったのでふと読み始めると止まらなくなったのだ。

 気が付くと米原だった。そして乗り継ぎの新快速は30分も先だった。仕方なくホームで停車中の普通電車に乗り込み、先ほど買った名古屋コーチン弁当をむさぼる。味は悪くないぞよ。食い終ったあとも暫くシートに身を沈めていたけど、出発するとのことだったのでホームに出て新快速を待つ。

 18:39米原発新快速に乗り込み、最後の電車とする。ここから二時間で我が家だ。「盤上の敵」を読み進める。面白い。そしてとてつもなく救いようのない後味の悪さが残る。不覚にも泣いてしまった場面がある。スーツを着te
文庫本を読みながら泣く29才男。「シクチン シクトキシン」とつぶやく。それは向こう岸を見に行こうとするための呪文だ。とにかく、ノンストップで読み続けて、ちょうど西明石に着く直前に読了したのでした。